“HEAsoft"って何? #
HEAsoftは、高エネルギー天体物理学に関連するデータ解析ソフトウェアのパッケージです。このパッケージには、NASAの多くのX線天文衛星ミッションで使用されるデータ解析ソフトウェアが含まれています。たとえば、Chandra X線天文台、XMM-Newton、Suzakuなどが挙げられます。
HEAsoftには、X線天文学に関する多くのツールが含まれており、X線スペクトルの分析、背景の推定、画像処理、時系列解析などが可能です。HEAsoftは、主にUNIXベースのシステムで動作することが意図されていますが、WindowsやMac OS Xなどのプラットフォームでも使用することができます。
HEAsoftは、NASAの高エネルギー天体物理学の研究者や、天文学者、物理学者、コンピューターサイエンティスト、その他の関連分野の研究者によって使用されています。
http://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/software.html
ダウンロード #
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NASAのサイトからHEAsoftのSource Codeをダウンロードする。ダウンロードサイトは https://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/software/lheasoft/download.html
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ダウンロードサイトで
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STEP1:適切な自分のPC環境を選ぶ。
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STEP2:個々のミッションファイルを選ぶ。今後、様々な衛星データを扱う予定ならば「All」でよい。
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以上が完了したら「Submit」
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「tar.gz」ファイルがダウンロードされる。
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tar.gzファイルはtarが非圧縮でファイルをひとまとまりにするもの、gzは圧縮。
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ダウンロード時間(1〜2時間かかる)は長いのでコーヒーブレイクでも楽しむと良い。
- 下に載せたやり方であれば5分足らずで完了する。
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あまりにも遅い場合、国内サーバーにUbuntuのバージョンのみではあるが、(期間限定で)サーバー上においておくので、そこからダウンロードしてもよい。
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やりかた
- ターミナルで以下のコマンド2行を実行する
wget --keep-session-cookies --save-cookies="cookies.txt" "https://20.gigafile.nu/0621-le3295726dd5b0b45503e5823972cde05" wget --load-cookies "cookies.txt" -O "heasoft-6.31.1src.tar.gz" "https://20.gigafile.nu/download.php?file=0621-le3295726dd5b0b45503e5823972cde05"
- URLの有効期限は2023/6/21です。これ以降ダウンロードされる場合は管理者にご連絡ください。
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以下のコマンドでファイルを展開します。
tar xzvf "heasoft-6.31.1src.tar.gz"
heasoft-6.31.1
というディレクトリができていることを確認しましょう。 -
BUILD_DIR
に移動して、インストールを開始します。-
cd heasoft-6.31.1/BUILD_DIR
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TXTファイルにDUMPする人もいますが、別にエラーなんてその場で見てください。なのでDUMPなんかせず、ただ単に実行します。
./configure
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私の場合は次のエラーが出ました。
configure: error: Required file /usr/include/X11/Xlib.h not found! configure: error: Configure failed in /home/daisuke/heasoft-6.31.1/heacore/BUILD_DIR!
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Ubuntu 22.04 LTS以降ではデフォルトでGUI(X Window System)やデスクトップ環境が入っていません。なぜこういう古いシステムが好きなんですかね。。。
次のコマンドを実行してインストールします。
sudo apt install xorg-dev
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エラーを解消したら再度、
./configure
と実行してください。 -
再度、私は次のようなエラーが出ました。
configure: error: AstroPy unavailable but required for HEASoftPy configure: error: Configure failed in /home/daisuke/heasoft-6.31.1/heacore/BUILD_DIR!
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AstorPy
つまりPythonのライブラリが入ってなかったようです。なのでご自分のPython環境に合わせてインストールしてください。pip install astropy
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エラーを解消すると次
Scipy
です。。。「自動でインストールシステム作れ」と怒りたくなりますが、根気よくインストールしていきます。こちらもPythonですので、上同様に実行してください。-
念の為、やり方は
pip install scipy
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またこんなエラーがでました。。。
configure: error: No curses header-files found configure: error: Configure failed for heacore component lynx! configure: error: Configure failed in /home/daisuke/heasoft-6.31.1/heacore/BUILD_DIR!
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たぶんですが一行目にこういったエラーが出たということで予想ですが次のように実行して、エラー祭りを回避します。
sudo apt install libreadline-dev libcurl4 libcurl4-gnutls-dev libncurses5-dev
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Finished
が出れば完了です。次のステップに行きましょう。
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Make
コマンドでコンパイルをします。おそらく、configure
を通っているのでエラーは無いと思います。ここでもDUMPせずに進みます。make
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インストールをします。
make install
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Pathの設定をする(daisukeはユーザー名ですので適宜変更してください。)
export HEADAS=/home/daisuke/heasoft-6.31.1/x86_64-pc-linux-gnu-libc2.35 . $HEADAS/headas-init.sh alias heainit=". $HEADAS/headas-init.sh" heainit
.bashrc
等にでも書いておくといい.実際に動くはfv
と入力して動けば動くということである.